• TOP /
  • コラム /
  • ピッキングを自動化する方法は? メリットとポイントも一挙解説

ピッキングを自動化する方法は? メリットとポイントも一挙解説

ピッキング 自動化3_日本トータルテレマーケティング

ピッキング作業の自動化は、倉庫内での労力と時間の大幅な削減を実現する重要な手段です。ここでは、自動倉庫やロボットなどを活用した具体的な自動化方法と、それによって得られるメリットを詳しく解説します。
ぜひ、ピッキングの自動化導入への参考にしてください。


スゴロジLP_フルフィルメントサービス_日本トータルテレマーケティング

ピッキングを自動化する方法

ピッキング 自動化7_日本トータルテレマーケティング

ピッキングの自動化にはロボットや高速仕分け台車、自動倉庫などの省人化システムが活用されています。これらのピッキングシステムを組み合わせることで効率化が可能です。ここでは、ピッキングを自動化する方法を6つ紹介します。

デジタルピッキングシステムの導入

デジタル表示器を活用して人のピッキング作業を支援するシステムが、デジタルピッキングシステムです。商品棚やカゴ車などに設置された表示器がランプでピッキング場所を示し、表示された数量に従って作業者が商品を取り出します。

これによって、作業者はリストを確認する手間が省け、精度の高い作業が可能です。また、省エネのため、ランプにはLEDを使用することが多く、効率的な作業とペーパーレス化が実現します。

>>当社のフルフィルメントサービス(スゴロジ)の紹介はこちら

ピッキングロボットの導入

ピッキングロボットは、商品を自動で選び取り、運搬する作業をするロボットで、物流現場での作業効率を大幅に向上させられます。これらのロボットは、カメラやセンサーを用いて商品の位置や形状を認識し、ロボットアームを使って商品を掴みます。制御システムによって、倉庫内での衝突を避けながら作業を進めるため、安全性の確保も可能です。ロボットの導入で、ピッキング作業の生産性向上が期待できます。

梱包機の導入

ピースピッキングロボットと梱包機を組み合わせることで、物流倉庫の梱包作業をより一層効率化できます。梱包機は、商品を安全に効率よく梱包するための装置で、箱や袋、シュリンクなどさまざまな形式に対応可能です。

特に、箱梱包システム・シュリンク梱包システム・袋梱包システムは、商品のサイズや形状に合わせて適切に梱包でき、自動ラベル貼付などの機能も備えています。

このような自動化によって、作業効率と安全性が向上し、物流業務の最適化が実現できます。

搬送ロボットの導入

搬送ロボットの導入は、物流現場の効率化と労働力不足の解消に貢献します。

AGV(無人搬送車)は決められたルートを走行し、特定の区間で大量の商品を迅速に運搬する作業に適しています。一方、AMR(自律走行搬送ロボット)は、人や障害物を回避しながら柔軟に現場を走行し、複雑な運搬作業にも対応可能です。これによって、作業者との協働ができるため、現場のレイアウト変更にも迅速に対応できることが大きな利点です。

入出荷検品システムの導入

入出荷検品システムの導入は、検品作業の効率化と精度向上への貢献が期待できます。

従来の目視確認に代わり、ハンディターミナル・スマートフォン・専用カメラでバーコードを読みとることで、ピッキングリストと自動で照合し、誤入荷や誤出荷の防止が可能です。

また、倉庫管理システムと連携することで、入荷時の在庫状況をリアルタイムで更新でき、出荷時の最終検品も効率化できます。結果として、人為的なミスの抑制、業務の正確性向上に有効です。

倉庫管理システムの導入

倉庫管理システム(WMS)の導入は、倉庫内の作業を一元的に管理し、効率化を図るための重要な手段です。WMSは、入荷・出荷・保管業務をバーコードリーダーやハンディターミナルを活用して、正確で迅速な作業をサポートします。これによって、作業の精度が向上し、物流現場での人手不足問題にも対応可能です。また、基幹システムとの連携やピッキング機能の搭載によって、倉庫全体の作業を効率よく管理できます。

ピッキングを自動化するメリット

ピッキング 自動化4_日本トータルテレマーケティング

ピッキングの自動化は、既存の業務を効率化し、生産性向上や費用削減など多くの効果をもたらします。ここでは、ピッキングを自動化する4つの主なメリットを詳しく解説します。ぜひ業務改善の参考にしてください。

>>最新の物流体制を体感!当社物流センター見学の詳細はこちら

>>物流業務効率化のメリットとは?課題解決に向けた方法や事例

ピッキングにかかる時間を減らせる

ピッキングにかかる時間を減らすためには、自動化と倉庫内のレイアウト見直しが有効です。自動ピッキングロボットの導入で、従来の人手による作業で生じるロスや属人的なミスを減らし、生産性が大幅に向上します。

また、AGV・AMR・GTPなどの物流ロボットを活用することで、ピッキングから運搬までの工程を効率化し、全体の作業時間が短縮可能です。結果として、効率的で生産性の高い作業が実現できます。

浮いた人材を他の業務に回せる

ピッキング自動化の導入は、作業の効率化や、ピッキングにかかる工数の大幅削減に有効です。厳しい肉体作業をロボットに任せることで、オペレーション管理や他の重要な業務に人材を集中させられ、労働力不足の解消に貢献し、業務の質を向上できます。

このような作業の最適化は、企業全体の生産性や業績向上に非常に有効です。

コストを削減できる

ピッキングの自動化は、業務効率を大幅に向上させ、コスト削減に寄与します。

自動化によって、属人化による育成や教育コストが削減され、熟練者に依存せず正確な作業が可能です。また、アナログからデジタル化することで、紙の管理や印刷コストが削減され、ペーパーレス化が実現します。広大な倉庫や多品種少量生産でも、正確なピッキングとコスト削減を実現し、効率的な経営基盤を構築できます。

業務のミスを減らせる

ピッキング作業のミスは誤出荷や個人情報流出などの重大な問題を引き起こし、企業にとって大きな課題です。手作業は作業者の能力に依存するため、ミスの改善は困難ですが、自動化システムやロボットを導入することで、作業品質の標準化が実現します。

これによって、ヒューマンエラーが削減され、物流の精度が向上します。ミスや事故を防ぎ、業務品質を高めることで、ロスコストを軽減し、安定した運用が可能です。

>>物流を一括でアウトソーシング「スゴロジ」はこちら

ピッキングを自動化する際のポイント

ピッキング 自動化_日本トータルテレマーケティング

ピッキングを自動化するにあたって重要なポイントがあります。メリットを最大限に活かすため、ピッキング自動化を導入する前に確認するとよいポイントを、ここで3つ紹介します。

>>当社のフルフィルメントサービスを見る

>>倉庫業務の効率化方法10選!課題やフロー別ポイントも

自社の状況に合うシステムや機械を選ぶ

自動化の導入に際しては、導入目的の明確化が重要です。目的が不明確だと、既存業務が改善されず導入効果が薄れる可能性があります。

自社のピッキング作業の特徴や課題を詳細に把握し、適切なソリューションを選ぶことで、本質的な課題を解決できます。工場と倉庫で求められる機能が異なるため、商品の種類や作業ボリュームに応じたシステム選定が大切です。

現場の混乱や反発を避けるため、従業員と管理者の声を反映し、優先順位をつけて課題解決を図ることがおすすめです。

費用対効果を検討する

ピッキングの自動化は、費用対効果の十分な検討が不可欠です。

自動化にかかる初期投資や運用費用と、それに見合ったメリットが得られるかを事前に試算する必要があります。

単なる費用増加に終わらないよう、導入前に費用を詳細に算出し、どれだけの効果が期待できるかを評価します。また、目先の費用だけでなく、将来の事業拡大や成長性も考慮し、汎用性の高いソリューションを選ぶことが重要です。

担当者を決める

ピッキングの自動化導入は、稼働初期やシステムが軌道に乗るまでのサポート体制を整えることが不可欠です。専門の部門や担当者を配置し、機械やシステムの保守運用を担う体制を構築することで、現場の混乱を防ぎ、スムーズな稼働ができます。

システムトラブルが発生した場合には、迅速に対応できる担当者やサポートサービスを確保し、業務の停滞を防ぐことが重要です。長期間の業務停止を避けるためにも、トラブル対応策を事前に検討し、しっかりとした保守体制を整えることが求められます。

ピッキングの自動化の課題

ピッキング 自動化2_日本トータルテレマーケティング

配送や倉庫管理の効率化、リソースや費用削減とメリットの多いピッキングの自動化ですが、課題もあります。ここでは、ピッキング自動化を導入するときの課題について2つ紹介します。

>>当社のフルフィルメントサービス(スゴロジ)の紹介はこちら

>>物流倉庫を自動化するシステムとメリットについて紹介

従業員への教育と周知が必要である

自動化の導入時には、従業員への教育と周知が不可欠です。新システムやロボットの導入によって、既存の業務フローやルールが変わるため、リテラシー不足が懸念されます。特に、長年の業務体制が浸透していると、変化への適応が難しく、反発や業務の滞留を引き起こす可能性があります。自動化の目的・改善点・メリットを明確にし、従業員に十分な説明と教育をすることによって、スムーズな移行と業務効率化が実現可能です。

導入だけでなく維持にも費用がかかる

ピッキング自動化の導入時は、導入費用だけではなく、ランニングコストやメンテナンス費用の考慮も必要です。システムやロボットの導入には、初期投資に加えて維持や運用にかかる費用が発生します。費用は、どの範囲を自動化するか、どの仕組みを導入するかによっても大きく異なるため、正確な費用計算が重要です。単に便利そうだからと導入を決めるのではなく、自社の課題解決と期待できる効果を踏まえ、全体の費用をしっかり理解してから判断することをおすすめします。

ピッキングの自動化の例

ピッキング 自動化5_日本トータルテレマーケティング

ピッキング自動化の例として、移動ロボットを活用した倉庫ソリューションがあります。ロボットは専用のポッド下に入り込み、棚を持ち上げて移動させることで、棚入れや棚出しを効率化します。

別の例では、複数のロボットが格子状のグリッド上を走行し、ビンを搬送することで、作業者はポートから動かずに入出庫作業が可能です。このシステムは高密度の保管を実現し、従来の平置き棚に比べて約3分の1のスペースで済みます。

また、コンパクトなロボットが高さ12メートルまで対応するため、大規模な倉庫でも効率よく運用できている例もあります。

>>最新の物流体制を体感!当社物流センター見学の詳細はこちら

>>ピッキングを自動化する方法は? メリットとポイントも一挙解説

物流工程のリプレイスは当社にご相談ください

ピッキング 自動化6_日本トータルテレマーケティング

倉庫や工場でのピッキング作業の自動化は、業務効率・生産性の向上・費用削減に寄与します。自動化によって、人手不足やeコマースの需要拡大に対応し、作業効率を改善できます。自動ピッキングロボットは多様な種類があり、導入前に自社の業務内容や規模に最適なシステムであるかの検討が重要です。費用が高いため、現状把握と現場の意見を反映させた計画的な導入が求められます。

フルフィルメントセンターでは、注文受付から在庫管理、梱包、発送までを一括対応し、業務効率化とコスト削減を実現します。
作業プロセスの見学も可能です。お申し込みは、下記バナーよりご確認ください。専門家のアドバイスや委託活用もぜひご検討ください。


フルフィルメント倉庫見学_フルフィルメントサービス_日本トータルテレマーケティング


関連記事

CONTACT