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配送効率化とは? 背景や取り組み、配送アウトソーシングのメリットも解説!

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ネットショップ市場の拡大に伴い、配送の必要性もますます大きいものとなってきました。
物流において、配送効率化について考えることは必要不可欠です。ただ、オンラインでの商品・サービス展開を手掛けてはいるものの、配送効率化についてはよく知らない方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、配送効率化とは何か、背景や取り組みなどを解説します。配送効率化を考えるならアウトソーシングもおすすめである理由も解説しますので、配送効率化についてお悩みの方はぜひ最後までごらんください。


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配送効率化とは

配送効率化とは、車両を使った配送を効率化することです。よりくわしく解説すると、「実働率」「実車率」「積載率」を向上させます。

・実働率…運行が可能な時間に対する、実際の稼働時間の割合。
・実車率…車両の全走行距離に対する、荷物を積載した状態での走行距離の割合。
・積載率…最大積載量に対する、積載した荷物の割合。

これら3つを向上させ、配送効率化を推進することで、ドライバー不足や物流費の高騰、環境問題などの配送における課題の解決に近づきます。

配送効率化が求められる背景

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ECが普及し、配送の必要性が増す中、配送効率化の必要性も高まる一方です。ここでは、配送効率化が求められる背景について解説します。

ドライバーの不足

配送においてもっとも課題となっているのがドライバー不足です。
鉄道貨物協会「H30本部委員会報告書」によると、2017年時点のトラックドライバー不足数は10.3万人であるとし、今後2025年には不足数が20.8万人に、2028年には27.8万人になるとの見通しでした。ドライバー不足はますます深刻になることが想定され、さらに2024年問題がドライバー不足を加速させます。
2024年問題とは、2024年4月よりドライバーの労働時間に条件が設けられることで発生する諸問題のことです。そもそも、2019年4月以降に労働者に対して時間外労働の上限規制が施行されていたのですが、物流や運送、建設、医療業界などについては施行を5年間遅らせることになっていました。2024年以降は、ドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限され、ドライバー1人当たりの労働時間が減少することでドライバー不足がさらに深刻化しています。

物流費の高騰

配送需要の増加とドライバー不足から起こる問題の一つが物流費の高騰です。

経済産業省「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2022年度の物販系分野の BtoC-EC市場規模は139,997億円、EC化率は9.13%でした。この数字は、2013年度の59,931億円/3.85%から年々上昇の一途をたどっており、特に新型コロナウイルス感染症が拡大した2019年から2020年にかけては、100,515億円/6.76%から122,333億円/8.08%ともっとも大きな伸び幅を示しています。

EC需要が年々増加しているのは明らかであり、今後もさらに増加するでしょう。その一方でドライバーは不足しており、今後ますますの不足が予測されています。このことから、需要と供給のアンバランスにより物流費の高騰も激化することは明白です。配送効率化により物流費の高騰に対抗しなければ、事業の存続が危ぶまれます。

環境問題

国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」によると、2022年度における日本の二酸化炭素排出量(10億3,700万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,180万トン)は18.5%を占めており、さらに運輸部門のうち貨物自動車が38.0%(日本全体の7.0%)を占めているとのことです。

これを見ると、配送の占める二酸化炭素排出量の割合は決して小さくないことがわかります。配送効率化を推進することで、トラックの使用時間や使用数を削減し、環境問題へ取り組むことが求められます。

特に近年は夏の猛暑日が前年度を超える年が続いており、また暖冬の傾向も見られ、環境破壊が進んでいることは明らかです。持続可能な社会の実現のためにも、配送効率化を推し進めなければなりません。

>>物流業界の課題とは?解決方法と物流アウトソーシングのメリットについて解説

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配送効率化のための取り組み

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それでは、配送効率化のためには具体的にどのようなことに取り組めばよいのでしょうか。以下でくわしく解説します。

配送ロットの拡大

配送ロットの拡大のポイントは以下の通りです。

  • 発送ロットの拡大と発注頻度の引き下げ
    発注1回あたりの数量を増やすと同時に、少量での発注を無くし、発注の頻度を減らします。
  • 積載率の向上
    配送時に荷台における商品以外の空きスペースを減らし、トラック1台に可能な限り商品を満載します。
  • 配送車両の大型化
    より大型の車両を利用することで、使用するトラックの台数を減らします。

出典:配送効率化の進め方 手引書「配送ロットの拡大」

物流経路の最適化

物流経路の最適化のポイントは以下の通りです。

  • 工場直送
    メーカーの工場から、地域物流拠点を経由せず卸・小売業の物流センターに直接配送します。中継地点をなくすことで物流経路が最適化されます。
  • 共同配送(混載)
    同社で複数の事業所があり、個別配送では十分な配送ロットにならない場合、複数の事業所が発注した商品を1台のトラックに混載して配送します。同社の荷受け拠点を集約し、荷受け後は社内で荷物を移動させます。

出典:配送効率化の進め方 手引書「物流経路の最適化」

車両回転の向上

車両回転の向上のポイントは以下のとおりです。

  • 納品待機時間の短縮
    物流センターへの配送において、到着から納品完了までに空き時間がなくなるようにします。
  • 空車時間の短縮
    納品後の帰り便を有効活用するなどして、トラックに荷物が積載されていない状態で走行する時間を減らします。
  • 積み込み・荷下ろし時間の短縮
    什器の標準化などで積み込み・荷下ろし作業を効率化し、短縮します。
  • 走行時間の短縮
    配送ルートや配送時間帯を見直して、走行時間を短縮します。
  • 配送ダイヤグラムの見直し
    複数の納品先に可能な限り少ない車両数で配送できるよう調整します。
  • センター納品日の分散化
    季節やイベントによる納品数の偏りを緩和させ、平準化します。

出典:配送効率化の進め方 手引書「車両回転の向上」

モーダルシフトの推進

モーダルシフトとは、トラックなどの自動車を使った貨物輸送を、環境負荷の少ない鉄道や船舶での輸送に切り替えることです。
特に、長距離・大量輸送にはモーダルシフトを検討しましょう。企業は、取引先企業とモーダルシフトの推進について議論や調整をする動きが求められます。モーダルシフトを実施することが決まれば、鉄道や船舶の発着拠点で入出荷をおこなうトラック事業者とも十分議論や調整をおこないましょう。
出典:配送効率化の進め方 手引書「モーダルシフトの推進」

配送をアウトソーシングするメリット

配送効率化に悩んだら、配送に関する業務をアウトソーシング(外部委託)するのがおすすめです。ここでは、配送をアウトソーシングするメリットを解説します。

配送の効率化を考慮せずに済む

配送をアウトソーシングすれば、配送効率化について考慮する必要がなくなります。

ドライバー不足や物流費の高騰、環境問題は今後さらに深刻化することが予想され、配送効率化は急務です。しかし、リソース不足などで配送効率化が難しい企業様は多いことでしょう。

代行会社は、配送を専門的に執りおこなうため、配送効率化についても積極的に取り組んでいます。アウトソーシングをすることによって、社会問題や環境問題の解決に貢献できるのです。

業務の効率化

配送のアウトソーシングで業務の効率化が期待できます。配送の業務がなくなることで、これまで配送に携わっていた人員を商品の企画開発などのコア業務に集中するようになるのです。

またアウトソーシングによって配送の全体の流れをデータとして可視化できるようになれば、改善点や新たなアイデアの発見につながるかもしれません。

配送品質の向上

配送の代行会社では、検品や梱包もおこないます。

特に、近年は倉庫管理システム(WMS)を導入している代行会社もあり、入荷から出荷までの一連の業務を効率化しつつデータとして可視化することを可能にしています。WMSで効率化とデータ化をしながら、検品や梱包の技術に長けたスタッフが業務をおこなうことで、配送品質が向上するでしょう。誤出荷や梱包ミス、伝票貼り間違えなどのヒューマンエラーのリスクも低減することが可能です。

コスト削減

配送を自社でおこなっていた企業様は、繁忙期や閑散期のコストについて悩まれることが多かったのではないでしょうか。

繁忙期は、在庫を多く保管したり作業人員を確保したりする必要がありますが、反対に閑散期は在庫スペースも人員もそれほど必要ありません。しかしそれらのリソースを、時期に合わせて柔軟に変化させることは容易ではありません。閑散期でも維持費が余計にかかっていた企業様も少なくないはずです。

アウトソーシングをすれば、自社で在庫スペースや人員を確保しておく必要はなくなります。さらに繁忙期や閑散期によって、アウトソーシング先でリソースの変動が可能になるため、これまで固定費だったコストを変動費にできるのです。

>>フルフィルメントサービスを比較して効率アップ!選ぶべきポイントとは?

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配送効率化なら日本トータルテレマーケティング株式会社へ

配送効率化についてお悩みなら、ぜひ当社日本トータルテレマーケティング株式会社の「スゴロジ」をご利用ください。スゴロジとはどのようなサービスなのか、またスゴロジを導入いただいた成功事例をご紹介します。

日本トータルテレマーケティング株式会社の「スゴロジ」とは?

日本トータルテレマーケティング株式会社のフルフィルメントサービス「スゴロジ」は、受注から出荷まで、物流に関する一連の業務をワンストップで代行いたします。

物流だけでなく、ECサイトやコールセンターに関する業務にも対応するため、ご依頼者様の課題をあらゆる角度からのアプローチにより解決に導きます。

「配送の効率化に取り組みたいが、リソースが足りず難しい…」
「広告出稿や季節による急激な発送量の増加に対応できていない…」
このようなお悩みを抱えていませんか?

スゴロジは、人と機械の協働による高品質化と、デジタル化による効率化を実現し、このような課題も解決に導きます。

配送の効率化にお悩みなら、ぜひ日本トータルテレマーケティング株式会社の「スゴロジ」をご利用ください。ご依頼者様のニーズに合わせ、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

「スゴロジ」導入の成功事例

「スゴロジ」を実際に導入していただいた企業様の事例をご紹介します。

ご依頼者の空気清浄機メーカー様は、季節や情勢の影響により取り扱う商品量が大幅に増加しており、業務に対応しきれていませんでした。商品量の増加に対応しきれていないと、せっかく受注できても発送が遅れ、顧客に不安や不信感を抱かせてしまいます。また発送の品質が低下する懸念も拭えません。

この課題に対し、スゴロジをご利用いただいたことで倉庫管理システム(WMS)を導入し、倉庫内の在庫を常時把握することが可能になりました。WMSは倉庫内情報を最適化するシステムで、導入によって物流に関する一連の業務をデータ化し、作業の高効率化・高品質化を実現するだけでなく在庫管理を容易にします。

スゴロジ導入後、ご依頼者様は季節や情勢による受注数の増加にも対応することが可能になりました。導入後1年で、出荷件数は30倍にも増加したのです。

スゴロジを導入していただくと、当社倉庫に商品をご入庫後はすべてお任せいただけます。出荷業務や車両手配も高効率・高品質におこないますので、配送の効率化についてお悩みでもすぐに解決可能です。

>>当社のフルフィルメントサービスの紹介はこちら

まとめ

物流業務委託_配送効率化_日本トータルテレマーケティング1

配送効率化は、配送に関する業務を担う企業様であれば誰しもが向き合わなければならない課題です。配送効率化が難しい場合は、配送をまるごとアウトソーシングするのも一つの方法となります。

配送効率化についてお悩みなら、ぜひ日本トータルテレマーケティング株式会社のフルフィルメントサービスをご検討ください。人と機械の協働による高品質化と、デジタル化による効率化を実現し、ご依頼者様の課題解決のために尽力いたします。


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