ネットショップを立ち上げたい!必要なステップや失敗しがちなポイントを解説
ネットショップは、実店舗を構えずとも商品・サービスの販売ができ、しかも初期費用や維持費用が実店舗を立ち上げるよりもはるかに低コストで済みます。商品・サービスの販売をおこないたいと考えている方にはとても魅力的な販売方法でしょう。
ただ、ネットショップはメリットが多くある一方で失敗してしまうことも少なくありません。
この記事では、ネットショップ立ち上げのためのステップや失敗しがちなポイントを紹介します。また、ネットショップ立ち上げをアウトソーシングするメリットについても解説するため、ネットショップ立ち上げを考えている方はぜひ最後までごらんください。
目次
ネットショップ立ち上げのステップ
ネットショップを立ち上げることが決まったら、まず何から始めればよいのでしょうか。
この章では、ネットショップ立ち上げのステップを、順を追って説明します。
事業計画を立てる
最初に、「何を売るか」を決めましょう。
すでに実店舗がある場合は必要ありませんが、もし売るものがまったく決まっていない場合は、ネットショップでの需要が高い商品の傾向として下記がございますので、参考にしてください。
- 家具や米などの重量があって運びづらい商品
- まとめ買いできる消耗品
- 下着やダイエットグッズなど実店舗で買いづらい商品
- 母の日や父の日、お中元などのギフト
何を売るかが決まったら、ネットショップのコンセプトやターゲットなど、事業計画を立てていきます。ネットショップは長く、安定して売れ続けなければ成功しません。市場調査や競合調査をおこなって、「需要が見込めるネットショップ」の立ち上げを目指しましょう。
仕入れ先を決める
次に、売る商品の仕入れ先を決めましょう。
ネットショップは、既製品を仕入れて販売するセレクトショップと、オリジナル商品やハンドメイド商品を販売するショップに二分されます。売りたい商品に合わせて、どちらにするかを決定しましょう(もちろん、オリジナル商品と既製品のどちらも取り扱うことも可能です)。
前者の場合は可能な限り安く仕入れるため、仕入れ先と交渉を重ねる必要があります。後者の場合はどうやってオリジナル商品を生産するのかを考え、商品作成サービスを利用したり商品に合ったメーカーに発注したりしましょう。
どちらの場合でも、「コストの低さ」と「品質のよさ」を両立できるバランスを追求する必要があります。
販売可否を確認する
商品の中には、法的に販売が制限されているものやECモール上で販売が禁止されているものがあります。
たとえば犬や猫、小動物、爬虫類などのペットは、第一種動物取扱業者の規制によって販売時の対面説明が必須です。そのため法的にネットショップでの販売はできません。なお販売禁止でなくても、販売に際し許可を得なければならない商品が多数存在します。くわしくは次の項で解説します。
またプラットフォーム上で販売が禁止されているものに関しては、ECモールに出店する場合に利用規約にて確認しましょう。多くのECモールでは、ブランドの模造品やアダルト関連の商品の販売を禁止しています。売りたい商品が利用規約に反するものである場合、自社サイトの構築に切り替えなければなりません。
必要な許可や届け出を確認する
商品の中には、販売に際して許可の取得や届け出が法的に義務付けられているものがあります。
代表的なものは以下の通りです。
- 食品:食品衛生責任免許および食品衛生法に基づく営業許可証
- 酒類:通信販売酒類小売業免許、酒類小売業免許および酒類製造免許
- 中古品:古物商許可証
- 高度管理医療機器:高度管理医療機器販売許可証
許可を取得していなかったり、届け出をしなかったりすると、法律違反となり罰則が科せられます。売りたい商品が許可や届け出を要するものか否か、何の許可や届け出が必要なのかは事前に入念にチェックしましょう。
出店方法を決める
最後に、どのようにしてネットショップを出店するのか決めましょう。
出店方法は、大きく分けて自社サイトとECモールの2つです。
自社サイトは、その名のとおり自社のネットショップです。一方でECモールは、Amazonや楽天市場に出店する形になります。
それぞれのメリット・デメリットは以下を参考にしてください。
自社サイト | ECモール | |
---|---|---|
自由度 | 高い | ある程度型が定められている |
難易度 | サイトを一から構築するためプログラミングなどの知識が必須 | フォーマットに従って簡単に開始できる |
運営コスト | 仲介手数料がかからない | 出店料や手数料がかかる |
集客 | 自社サイトを訪問させる施策が必須 | ECモールのユーザーの目に入りやすい |
ECモールは立ち上げが安易で集客もしやすい。一方で、自社サイトは構築に手間がかかるものの、独自性の強いネットショップにできる上にブランディングを確立しやすいメリットがあります。
商品や事業計画に合わせて出店方法を決めましょう。
>>ECサイトの運営業務|基本的な流れと費用、必要なスキルを解説!
ネットショップで失敗しがちなポイント
ネットショップは多くのメリットがある一方で、失敗してしまうことも珍しくありません。そこで、ネットショップを運営する中で失敗につながってしまうポイントを紹介します。
集客が不十分
集客が不十分だと、せっかくネットショップを立ち上げてもユーザーに見つけてもらえません。実店舗ではたまたま通りがかった人が立ち寄ってくれることが期待できますが、ネットショップの場合ユーザーが何かしらのニーズを持って検索してくれなければ、訪問が望みにくいのです。
ネットショップの集客施策として代表的なものは、Web広告・SEO・SNSです。それぞれの特徴を簡単にまとめたので、自社のネットショップに適した集客施策をおこないましょう。
施策 | Web広告 | SEO対策 | SNS |
---|---|---|---|
概要 | インターネット上に広告を出す | 検索結果から顧客を自社サイトに誘導する | SNSの投稿でフォロワーを増やし集客につなげる |
メリット | ターゲット設定・効果測定が容易 | 長期間にわたって継続的に集客できる | 顧客と直接コミュニケーションがとれる |
デメリット | キーワードによっては高額な費用がかかる | 効果を得るまでに時間がかかる | 炎上リスクあり |
>>ECサイトでの集客方法とは?自社商品の売上を上げる5つの施策を伝授!
CVRが低い
CVR(コンバージョン率)とは、ネットショップに訪れた人のうち、最終的に商品の購入にいたった人の割合です。
集客ができていても、CVRが低ければ売上は伸びません。CVRが低いのはネットショップに改善すべき箇所があることを示しています。
CVRが低い場合にチェックすべきポイントは以下のとおりです。
- 直帰率
サイト内の1ページしか閲覧されずに離脱したユーザーの割合です。高い場合、ネットショップを訪れた多くのユーザーが「このサイトには自分の求めているものがない」と感じている可能性が高くなります。 - 滞在時間
ユーザーのネットショップ滞在時間です。短い場合、サイトが見にくかったり、わかりにくかったりと、ユーザビリティの低いネットショップになっている可能性があります。 - 競合他社のネットショップ
同じような商品をより安価に、低い送料で販売されていると、顧客は競合他社で購入することを選んでしまいます。
利益が出ない
集客ができていてCVRも悪くなくても、売上から諸々のコストを差し引いた結果あまり利益が出ないとなれば、事業継続は難しくなるでしょう。
ネットショップ運営で発生するコストには以下のようなものがあります。
- 商品の送料
- 商品の梱包費用
- クレジットカードなどの決済手数料
- ECモール出店料
以上のコストが収支に悪影響を及ぼさないよう、これらを考慮した上で商品の価格を設定しましょう。また多様な決済方法を導入することはよい戦略ですが、決済ごとに各決済サービス会社が設定した手数料が支出に影響を与える可能性があります。したがって、手数料についても収支に悪影響を及ぼさないか事前に計算して導入することが大切です。
在庫を多く抱えてしまう
在庫切れは大きな機会損失となりますが、在庫切れを恐れるあまり、商品を過剰に発注してしまい、在庫を多く抱えることになるとその分在庫管理コストが発生します。
在庫を保管する場所はもちろんですが、人件費もかさんでしまいますし、特に食品を取り扱う場合賞味期限・消費期限切れの商品が発生すると多大な損失となるでしょう。
季節商品や流行の商品に関しても、その季節や流行が過ぎてしまえばそのあとは売れ行きが悪く、在庫管理のための無駄な出費がかかり続ける事態となります。
時には在庫切れを恐れず、需要と供給のバランスを的確に押さえた発注が求められるのです。
ネットショップ立ち上げをアウトソーシングするメリット
ネットショップ立ち上げはアウトソーシング(外部委託)がおすすめです。ここでは、ネットショップ立ち上げをアウトソーシングするメリットを紹介します。
立ち上げから運営まで一括で任せらせる
アウトソーシングでは、ネットショップの立ち上げだけでなく運営も任せられます。それだけでなく集客やカスタマーサポート、ネットショップの改善まで、ネットショップ運営に関するあらゆる業務を一任することが可能です。
手間や時間をかけずに済む
ネットショップ立ち上げには、手間と時間がかかります。特に自社サイトで立ち上げる場合はプログラミングやWebデザインなどの専門的知識が必須なため、自社サイトには挑戦しづらい企業様も多いかもしれません。
アウトソーシングすれば、ネットショップ立ち上げのノウハウが自社になくても、代行会社がこれまで培ってきた知識や技術を駆使して各企業様の理想を具現化したネットショップを制作できます。もちろん、ECモールでの出店を考えている企業様でもその恩恵を十分に受けられます。
立ち上げ直後から成果が見込める
ネットショップを初めて立ち上げる場合、ネットショップ特有の施策や集客が求められ、最初のほうは思うように成果が出ない企業様は多く見られます。しかしアウトソーシングであれば、培ったノウハウをもとに「売れる」ネットショップを立ち上げることが可能なため、立ち上げ直後から成果が見込めるでしょう。
コロナ禍を経て、ネットショップを立ち上げる企業が多くある中、初めから競合他社と同等かそれ以上のネットショップ制作・運営が可能になる点は大きなメリットです。
売上アップのための施策を提案してもらえる
ネットショップ立ち上げの代行会社は、ネットショップ運営のプロです。「いざ立ち上げてみたものの、思うように成果が出ない…」という企業様でも、アウトソーシングを利用することで第三者視点の意見と売上アップが見込める施策を提案してもらえます。
代行会社は、コンサルティングのみの利用も承っているところが多数存在します。ネットショップ立ち上げや運営についてアドバイスのみが欲しい企業様でも、気軽に利用することができます。
ネットショップ立ち上げの成功事例
ここで、ネットショップ立ち上げをアウトソーシングして成功したN社様の事例を紹介します。
N社様はもともと実店舗で商品を販売していましたが、コロナ禍を受け売上の大幅な低迷を懸念し、急きょネットショップの立ち上げに踏みきりました。しかし、前々から予定していたわけではなかったため、当然ながらリソースが足りません。そこで、ネットショップ立ち上げ代行会社にアウトソーシングすることを決めたのです。
代行会社は、綿密なヒアリングをおこないながらN社様の自社ネットショップを制作。その結果、立ち上げから1年半で売上は10倍以上に伸び、ネットショップ売上比率は20%を占めるまでに成長しました。
成功の秘訣は、自社独自の世界観をネットショップで表現できたこと、また若い世代をターゲットにSNSで認知向上を図ったことで、集客効果が高かったことにあるようです。
ネットショップ立ち上げなら日本トータルテレマーケティング株式会社へ
日本トータルテレマーケティング株式会社は、ネットショップ立ち上げ代行サービスを提供しております。
ネットショップ制作はもちろん、戦略立案からネットショップ運用、分析と改善まで包括的にサポートが可能です。コンテンツ作成においてはささげ作業など、商品の撮影から画像加工までお任せいただくことで顧客を引きつける魅力的な商品画像を作成できます。他にも、お客様の課題に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
ネットショップの立ち上げについてお悩みでしたら、ぜひ日本トータルテレマーケティング株式会社のEC総合支援サービスをご検討ください。お客様のニーズに合わせ、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ネットショップ立ち上げは企業の成長を大きくあと押しする魅力的な販売方法ですが、ただ単に立ち上げるだけでは大きな成果は見込めません。失敗事例も参考にしながら、魅力的なネットショップ制作と適切な運営をする必要があります。
ネットショップの立ち上げをお考えなら、ぜひ日本トータルテレマーケティング株式会社のEC総合支援サービスをご検討ください。包括的なサポートから一部のみのサポートまで、お客様の課題解決のために尽力いたします。