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フルフィルメントサービスを比較して効率アップ!選ぶべきポイントとは?

2024.08.01
  • フルフィルメント

フルフィルメント業務は、多くの時間と労力を必要とする作業です。しかし、フルフィルメントサービスを導入することで、業務の効率化を図り、より多くの時間を他の重要な業務に割くことが可能になります。
ただしそれには、どのフルフィルメントサービスを選ぶかが重要となります。この記事では、フルフィルメントサービスのメリットやデメリットに加え、サービス選定のための比較ポイントをご紹介します。ビジネスのさらなる発展に向けて、フルフィルメントサービスの導入を検討してみましょう。


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フルフィルメントとは?

フルフィルメントは、ECや通信販売における受注から配送までの一連の業務プロセス全体を指す言葉です。フルフィルメントのプロセスには、受注処理、在庫管理、ピッキング、梱包、発送、配送、代金回収、問い合わせ対応、返品・交換対応、クレーム処理などが含まれます。さらに、商品の入荷や検品、顧客データ管理なども、フルフィルメントの範囲に入ることがあります。

このサービスを導入することで、企業は業務の効率化を図り、本来のマーケティング活動に注力することができます。また、初期コストをかけずに取扱量を拡大できる点や、専門業者に委託することで高品質なサービスを提供できる点も、フルフィルメントの大きなメリットといえるでしょう。

フルフィルメントサービスのメリット2選

フルフィルメントサービスは、企業のEC事業展開において大きな役割を果たす重要なツールです。このサービスを活用することで、企業は主に二つの大きなメリットを享受することができます。

まず一つ目は、業務の効率化とコア業務への注力が可能になることです。フルフィルメントサービスを利用すると、受注処理、在庫管理、梱包、発送などの物流業務を外部に委託できるため、企業は自社の強みを活かせる分野に集中できます。例えば、商品開発やマーケティング活動など、事業の成長に直結する領域により多くの時間と労力を投入することが可能になります。これにより、業務全体の効率が向上し、企業の競争力強化につながります。

二つ目のメリットは、コストの削減です。フルフィルメントサービスを活用することで、物流関連のコストを大幅に抑えられる可能性があります。自社で倉庫を所有・管理する必要がなく、物流業務のための人員を雇用する必要もないため、固定費を抑制できます。特に、事業規模の小さい企業や新規参入企業にとっては、初期投資を抑えてECビジネスを始められる大きなメリットがあります。さらに、専門業者のノウハウや効率的なシステムを利用することで、物流業務全体のコストパフォーマンスを向上させることができます。

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フルフィルメントサービスのデメリット2選

フルフィルメントサービスは多くのメリットをもたらす一方で、注意すべきデメリットも存在します。その中でも特に重要な二つの課題についてくわしく見ていきましょう。

まず一つ目は、顧客との接点が減少する点です。
フルフィルメントサービスを導入すると、通販事業者と顧客との直接的なやり取りが少なくなります。顧客対応やクレーム処理もフルフィルメント業者が担当するため、顧客の声や要望が直接事業者に届きにくくなる傾向があります。商品やサービスの改善に必要な顧客からのフィードバックが得られにくくなり、顧客のニーズや市場動向の把握が困難になる可能性があります。さらに、顧客との関係構築や信頼醸成の機会も減少してしまいます。
この課題に対処するには、フルフィルメント業者との緊密な連携が不可欠です。顧客の声を確実に共有する仕組みを構築し、別のチャネルを通じて顧客との接点を維持する努力も必要でしょう。

二つ目の課題は、自社でのフルフィルメントノウハウの蓄積が困難になることです。
業務を外部に委託することで、注文受付、在庫管理、発送作業などのノウハウが自社内に蓄積されにくくなります。これは将来的にフルフィルメントサービスから撤退する際に混乱を招く可能性があり、また業務プロセスの改善や最適化を自社でおこなうことが難しくなります。さらに、フルフィルメント業務に関する問題が発生した際の対応力も低下してしまうおそれがあります。この課題に対しては、部分的な委託から始めるなど、段階的にフルフィルメントサービスを導入することが一つの解決策となります。また、定期的に業務プロセスの確認や学習の機会を設けることで、ある程度のノウハウを社内に維持することも重要です。

フルフィルメントサービスと3PL の違い

フルフィルメントサービスと3PL(Third Party Logistics)は、ECビジネスにおいて重要な役割を果たす外部委託サービスですが、その性質と提供する機能には顕著な違いがあります。

フルフィルメントサービスは、ECや通販における受注から配送までの一連の業務プロセス全体を担当する包括的なサービスです。受注処理、在庫管理、ピッキング・梱包、発送・配送はもちろん、決済処理や顧客対応まで幅広い業務を請け負います。顧客との直接的なやり取りもおこなうため、商品に関する問い合わせ対応や返品・交換の処理なども担当します。さらに、注文管理システムの提供やマーケティング支援など、ECビジネス全体をサポートする機能を持つこともあります。

一方、3PLは主に物流に関わる業務に特化したサービスです。在庫管理、ピッキング・梱包、発送・配送といった物流機能の効率化に焦点を当てており、基本的に顧客とのやり取りは行いません。サービスの範囲がフルフィルメントサービスと比べて限定的で、物流関連の業務委託に特化しているのが特徴です。

つまり、3PLが物流関連の業務委託に特化しているのに対し、フルフィルメントサービスはそれらに加えて、注文に関わるコール業務や決済業務なども含む、広範囲な業務を請け負うサービスだと言えます。このような違いを理解した上で、企業は自社のニーズや状況に応じて適切なサービスを選択することが重要です。ECビジネスの規模や特性、自社で対応可能な業務範囲などを考慮し、最適なアウトソーシング戦略を立てることが、効率的な運営と顧客満足度の向上につながるでしょう。

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フルフィルメントサービスの比較ポイント

フルフィルメントサービスの導入を検討する際には、「条件の洗い出し」と「費用対効果のバランス確認」二つの重要な観点から比較・検討をおこなうことが不可欠です。

まず、条件の洗い出しでは、自社の具体的なニーズや要件を明確にすることが重要です。取り扱う商品の特性、必要な保管スペース、予想される注文量と季節変動、配送エリアと配送スピード、返品・交換への対応、顧客対応の範囲、システム連携の必要性などを考慮します。これらの条件を明確にすることで、自社のニーズにもっとも適したサービスを選択できます。

次に、費用対効果のバランス確認では、サービス導入にかかるコストとそれによって得られる効果を慎重に検討します。初期費用と月額費用の内訳、個別費用(商品保管料、ピッキング料、梱包料など)、注文量に応じた料金体系を確認します。また、自社でおこなう場合と比較したコスト削減効果、業務効率化による人件費や時間の節約、顧客満足度向上による売上増加の可能性なども考慮します。

以下の表は、フルフィルメントサービス導入の主なメリットとデメリットをまとめたものです。

メリット デメリット
コア業務への集中 サービス利用コスト
専門ノウハウの活用 顧客との直接接点の減少
繁忙期の柔軟対応 自社ノウハウ蓄積の困難さ
初期投資の抑制

これらのメリットとデメリットを総合的に評価し、自社の状況や目標に合わせて最適なサービスを選択することが重要です。適切なフルフィルメントサービスの導入により、ECビジネスの効率化と成長を実現できる可能性が高まります。ただし、選択には慎重を期し、複数のサービスの具体的な業務内容と料金プランを比較検討することをおすすめします。

フルフィルメント業務は時間と手間を要する作業ですが、フルフィルメントサービスを活用すれば、本質的な業務に集中する時間を増やすことが可能になります。本記事では、フルフィルメントサービスの導入に伴うメリットとデメリット、比較検討する際のポイントについて説明しました。事業の発展を目指す上で、これらの情報をぜひ参考にしてください。


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