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通販物流の業務委託について解説!コスト削減するポイントとは?

2023.10.17

近年、ECサイトの利用者が増加し、通販物流の重要性も高まっています。全ての通販物流を自社で行うのは難しいため、物流委託を依頼する企業も増えています。今回は、物流委託の特徴やサービス導入の流れなどをくわしくご紹介します。


物流委託とは

物流委託とは、企業が自社の物流機能を外部の専門企業に委託することを指します。自社では難しい人的リソースや在庫管理などの課題を解決し、物流に疎い企業でも高水準のサービスを受けられるのが特徴です。

物流委託のメリット4選

物流委託は以下のように、さまざまなメリットがあります。

コストカット

自社で全ての物流作業を行う場合、人員や保管場所を調整する必要があります。しかし、売り上げが伸びなかった場合には、人件費や保管費が損失となってしまいます。それとは対照的に、物量に応じて費用を支払う物流委託の場合は、機会損失を防ぎながら、物流のプロがコストを管理してくれます。そのため、コストの明確な把握と、効率的なコスト管理を実現できます。

コア業務に集中

物流委託することで、コア業務に集中する時間が増え、その他の業務の効率化が期待できます。これにより、営業や商品開発などに人や時間を注力でき、売り上げの拡大も期待できるでしょう。

売り上げ向上

自社で物流業務を行う場合、繁忙期などは手が回らずに品質低下を招いてしまうリスクがあります。一方、物流のプロに委託すれば、高いノウハウで一貫した品質の維持・向上が期待できます。繁忙期でも閑散期でも、速やかで丁寧な対応が可能となります。物流品質は顧客満足度に直結するので、企業評価の向上や売り上げ増にもつながるでしょう。

フロー軽減

物流委託すると、人材に関わるフローが軽減されるメリットがあります。自社で人員管理を行う場合、欠員補充のための新入社員やパート、アルバイトの採用、育成・管理など多くの業務が発生し、リソースが圧迫されます。しかし、物流委託することで、物流のプロが業務を行っているので、スタッフ育成や管理の業務を省くことができます。

物流委託をする際の注意事項2点

物流委託をした際、多くのメリットを得られますが、以下のような注意点について、把握しておくことが大切です。

ノウハウが得られにくい

自社の物流ノウハウが限られている状況で、専門的な物流サービスを外部から受けることは大きなメリットとなるでしょう。ただし、業務を委託した部分のノウハウを自社で得るのは難しくなります。

物流委託はノウハウがない企業にとっては有効な手段になります。ただ、将来的に自社で物流全体を担うことになれば、ノウハウがない状態から始めなくてはなりません。今後少しでも自社で物流を担う可能性がある場合は、委託の際の慎重な判断が求められます。物流業務を完全に委託する場合でも、運営状況を詳細に把握できる委託先を選ぶことで、万が一の際にスムーズに対応できます。

責任の所在が曖昧になりやすい

物流業界では、企業の子会社や孫会社が下請けとして関与することがよくあります。トラブルを未然に防ぐためには、業務の各ステップや現場での責任の所在をはっきりさせることが不可欠です。委託を考える際には、細かく方針調整ができる委託先を選定すると良いでしょう。

物流委託の料金形態

ここからは、物流委託を検討する際に選択肢として考えられる物流委託の料金形態について、くわしく説明します。

定額系

定額系の物流サービスは、委託先の企業が提供するサービスごとに、固定金額が設けられています。あらかじめ業務の範囲が定められているため、初めて物流を委託する場合は選びやすいでしょう。しかし、その反面、柔軟性に欠けることもあるので、細かな要望に応えてもらいたい場合は、カスタム系の物流サービスがおすすめです。

カスタム系

カスタム系の物流サービスは、自社の業務に合わせて委託できます。ただし、運用や料金がやや複雑になるので、注意が必要です。導入の際には、計画を立てて、十分な準備と余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。費用対効果も丁寧に検討して選択しましょう。

物流委託導入の流れ

物流委託する際は、以下のような流れで行います。

課題を明確化して優先順位をつける

自社の物流課題が把握できていなければ、物流委託しても効果が薄れることがあります。物流委託を導入する際は、まず自社の物流課題をクリアにすることから始めましょう。どのような課題を解決したいかを明確化し、優先順位をつけて、物流委託する業務範囲を決定します。

自社の経営戦略に沿った企業を選ぶ

自社の物流が直面する問題点が整理されると、物流委託を検討する際の方針や、経営戦略が明確になります。物流委託を検討する際には、切り離したい業務に焦点を当て、自社の方針や経営戦略に合った運用協力が期待できそうな企業を選ぶことが大切です。また、以下のようなポイントも、判断する材料になります。
・物流委託先の専門性と自社の業務内容が一致しているか
・トラブル防止の施策が確立されているか
・豊富なノウハウや高水準のシステム構築があるか

見積りと提案書の作成依頼

物流委託を選ぶ際には、自社の方針や経営戦略に合ったいくつかの企業に絞りこみ、提案書や見積書を取り寄せることが重要です。複数社に問い合わせることで、どの企業がどのようなサービスを提供しているのか、費用がどれくらいかを比較することができます。

提案書や見積書を比較する際には、以下のポイントに注目しましょう。ポイントを押さえながら比較することで、最適な物流サービスを選ぶことができます。
・自社の課題を解決する提案や改善法をしてくれているか
・必要な情報(運送方法、配送エリア、保険など)を掲載しているか
・金額が明確に示されているか
・予算内に収まるかどうか
・追加費用は発生しないか
・梱包資材費は無料か有料か
・問い合わせやトラブル時の対応
・信頼性は高いか(過去の取引実績や、お客様の声が掲載されていると好ましい)

契約

自社の方針や経営戦略にかなう委託先を選定したら、正式に契約を締結します。契約の際には、以下のようなポイントをチェックしましょう。
・委託業務の内容
・業務委託費用
・万が一のトラブルの際の損害賠償の請求
・業務委託期間や中途解約時の費用

まとめ

近年は、自社で物流を行うのが難しく、物流委託を導入する企業も増えています。今回は、物流委託のメリットや注意事項、導入の流れについても解説したので、ぜひ参考にしてください。

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